【沖縄ヘリパッド】大阪松井知事「土人」発言機動隊員に「出張ご苦労様」→炎上
- 2016/10/20
- 13:11

米軍ヘリパッド移設に反対する市民団体に向けて機動隊員の発した「土人」発言が問題になっています。この機動隊員は大阪から派遣された20代の若者ですが、大阪の松井知事はツイッターに発言の擁護とも取れる「出張ご苦労様」との書き込みを行い炎上状態になっています。
件の動画を見て感じたのは生の関西弁の持つ暴力性です。そもそも関西弁は唯一標準語以外でテレビやラジオでも使われている「メジャーな方言」なのですが、使っているのは主に関西の芸能関係者で「おわらい」の文脈のなかで使用されています。実際の関西弁はソフトな面だけでなく、他の地域の人が聞くと縮み上がるような暴力的な言語でもあるのです。
今回の事件は市民団体の執拗な抵抗に業を煮やした機動隊員が思わず口にしたのかもしれませんが、朝からワイドショーで取り上げられそのむき出しの暴力性が広く世間に知れ渡ったのはまずかったと思います。反対運動をしている市民団体、現地の住民、政府、三者三様に立場があるにもかかわらず、このニュースで「加害者vs被害者」の図式ができあがってしまうおそれもあり、もしそうなれば市民団体としてはしめたものでしょう。
米軍北部訓練場(沖縄県東村、国頭村)のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事を巡り、現場警備に大阪府警から派遣された2人の20代の男性機動隊員が、工事への反対活動をする人に「ぼけ、土人が」などと差別的な暴言を吐いた問題で、沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事は19日、「(土人は)未開の地域住民を侮蔑する意味を含んだ言葉で、県民としても知事としても言語道断で到底許されず、強い憤りを感じている」と述べた。
http://mainichi.jp/articles/20161020/k00/00m/040/136000c