【アルシンド】日本のおじさんたちが、「アデランス」をかぶらなくなったワケ
- 2016/10/18
- 12:45

10月14日、アデランスがMBOを実施すると発表した。
投資ファンド・インテグラルが子会社を通じてTOBを行い株式を取得、同社の支援を受けながら経営再建を目指すということで、近く上場廃止になるという。
【低価格のかつらを提供する新興勢力が増えている】
この背景には業績低迷が長引いていることがあるというが、ではいったいアデランスに何が起きているのか。今年4月の2016年2月期決算発表で津村佳宏専務がおっしゃった言葉がすべてを物語っているので、引用させていただこう。
「これまでの高価格帯のかつらを売るビジネスが崩れ始めた」(日経産業新聞 2016年5月16日)
縁のない人にはなんのことやらという話だが、実は「かつら」は世の人々が想像している以上にコストがかかる。もちろん、個人差もあるが、アデランスなどの大手メーカーで自分の頭にピッタリのかつらをフルオーダーすると、40万~50万はゆうにかかるといわれる。
しかも、そのお金をなんとか用立てれば新しい人生を迎えられるというものでもなく、そこから延々と維持管理費を払い続けなくてはいけない人生が待っているのだ。
例えば、残った自毛は普通に生えてくるので、毎月のように境目を切りそろえるなど調整しなくてはいけない。また、技術が進んだとはいえ、人工物である以上、毛も抜け落ちるし、装着感も変わる。雨風や紫外線で疲弊したぶん、修繕も行わなくてはいけない。そうなってくると、その間にかぶる「代車」ならぬ「代かつら」というスペアも必要になってくる。
さらに言えば、頭髪の寂しい人がある日を境に急にフサフサになるとバレバレなので、中には徐々に髪を増やしていくために、段階的なかつらを必要とする人も出てくる。事実、カツラーであることをカミングアウトされている綾小路きみまろさんも、テレビ番組などで「カツラは夏用、冬用など何着かある。洋服の着替えみたいなもんですね」とおっしゃっている。
つまり、「かつらビジネス」というのは、高価で高品質なかつらを販売してゴールではなく、そこからスタートするメンテナンス、カウンセリングによってチャリンチャリンとお代を頂戴し続けるという仕組みになっているのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161018-00000020-zdn_mkt-bus_all
昭和の時代、サラリーマンの外見には今では想像できないような制約がありました。ヒゲはもちろんですが丸坊主も懲罰以外では認められていませんでした。平成になったころからでしょうか、ミュージシャンやスポーツ選手に「お洒落な丸坊主」が見られるようになり、瞬く間に一般人にも広がっていきました。若いうちに頭髪が薄くなってくると以前であれば大いに悩んでかつらの導入も検討したのですが、今は丸坊主にすることでピンチをチャンスに変える事が出来るようになったのです。
【カッコイイ丸坊主の例】
市川海老蔵

ジェイソン・ステイサム

清原

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